道路工事施工申請とは?

道路工事施工申請とは、道路管理者(都道府県知事等)以外の者が道路に関する工事を行おうとする際に必要な許可申請です。
【根拠法令:道路法第24条

これは、道路そのものの性質を永久的に変更する際に必要な許可です。
例えば、建物や駐車場への車両の進入経路を作りたいので、道路上の縁石を取り除いてスロープを作成したりする工事が挙げられます。
この工事の費用は工事をする者が負担しなければなりません。しかし、一旦工事が完了してしまえば、その後の道路管理費用は道路管理者が負担してくれます。
この許可申請は、道路使用許可とは全く別の許可です。どちらかといえば、道路占用許可の変化形のような許可です。
道路占用許可は道路の上または地下に期間を定めて工作物を設置する許可なのに対し、道路工事施工申請とは道路そのもの形状を永久に変更する許可なので、かなり似ている許可ですね。
なので、先に挙げた道路上にスロープを作成する工事をしたい場合、結局は道路使用許可と道路工事施工申請の両方を得なければ工事は着工できません。

道路工事施工申請の申請手順

さて、この道路工事施工申請ですが、なかなか許可が下りにくいというのが現状であるようです。
それもそのはず、審査過程が多いのです。

(画像出典:国土交通省HP)

資料の通り、なんと許可申請提出の前に道路管理者と事前協議しなければなりません。
まず、スタートラインに立つまでが難しいです。
そして、何とか申請書提出まで漕ぎつけてもここからが更に大変なのです。

申請書そのものは紙1枚でシンプルなのですが、何といっても作成する添付書類が多い。
広島県のHPを参照すると、添付書類は以下の通りです。
位置図、現況図、計画図、構造図、交通規制図、公図(写し)、登記事項証明書、誓約書、現況写真、そのほか必要な図書
なんと9種類+αです。
いやはや、これは多いですね。
しかも、ここで許可が下りても終わりではありません。
工事着手前に工事着手届の提出、完了したなら工事完了届の提出が必要です。
そして工事完了届の提出後に道路管理者から完成検査を受ける必要があります。(工程が厳しすぎる…)

許可申請が役所で放置される場合もある

この許可申請の標準処理期間は約1か月程度です。
しかし、残念ながら申請書を提出しても役所で放置される可能性があるようです。しつこい程に進捗状況を確認しましょう。
というのも、自分がこの記事を書くきっかけとなったのが、当該許可申請を出したにも関わらず一向に許可がおりないため、新規経営する予定のグランピング場の工期が大幅に伸びてオープンが遅れているという内容のYouTube動画を視聴したことでした。
遅延の原因は、役所担当者が申請者のメールに気付かなかったからということでした。
本来であれば弁護士を通して損害賠償請求訴訟を起こしてもいいような事案です。
それでも笑って許している投稿者(支配人様)は、正しく人間の鑑であると言っても過言ではありません。

進捗状況の確認は必須


やはり、役所の担当者も神様ではないので、必ずミスは起こります。
(元公務員であった自分も心苦しい限りです)
申請者側も申請書を出して終わりではなく、進捗確認は重要ですね。

なお、問題の動画は以下のリンクから視聴できます。


なお、上記のYouTube動画の掲載について快諾して頂いたLunLun Glamping長瀞の支配人である清水様にはこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
また、LunLun Glamping長瀞のHPは以下のリンクから参照することが出来ます。
LunLun Glamping 長瀞 | いずれグランピング場になるキャンプ場 (lunluncompany.com)

最後に

今回は以上で終わります。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。

この記事が道路工事施工申請の取得を検討されている方の参考になれば幸いです。
読者の皆様、長瀞にご旅行の際は是非LunLun Glamping長瀞にお立ち寄りください。
熊谷行政書士法務事務所はLunLun Glamping長瀞様を応援しております。


また、この他にも有益な情報を逐次投稿しております。よろしければ他の記事もご覧ください。
投稿記事 - 熊谷行政書士法務事務所 広島県広島市 (lo-kuma.com)

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