産業廃棄物収集運搬に必要な車両は?

産業廃棄物収集運搬に必要な車両は、運搬する廃棄物の種類に分けて準備する必要があります。
通常の固形物を運搬するためによく使用される車両としては、平ボディ車、フックロール車、ダンプトラック、パッカー車などがあります。

各車両の特徴

平ボディ車とは、いわゆる通常のトラックのことです。

平ボディ車


荷台を傾斜ことができる機能を持つトラックをダンプトラックといいます。
採石や砂利を運搬する際に非常に便利な車両です。

ダンプトラック

この2つの車両は産廃収集運搬の王様と言えるでしょう。
基本的に液体以外は全て積載できる汎用車両です。
特に、大規模災害発生後の復旧作業には欠かせない車両ですね。


フックロール車はダンプトラックに形状が似ています。しかし、コンテナを自在に積み替えることが出来る点が異なります。(見た目がかっこいい)

フックロール車

パッカー車は荷室に圧縮機構が搭載されており、廃棄物を圧縮して運搬できるほぼ廃棄物収集運搬専用の車両です。

パッカー車

また、上記の車両は固形物の運搬には適していますが、液体の運搬には不向きです。
そのため、廃液や汚泥を運搬する場合はバキューム車等を準備する必要があります。

バキューム車

この他、ばいじんや灰などは粉粒運搬車(ジェットパック車)を使用します。

ジェットパック車

何だか映画のマッドマックスに似たような車があったような気がしますね。

当然ですが、私は全車両系免許を保有しているため上記の全ての車両を操縦できます。(唐突な自分語り)

荷台の高さに注意

荷台を囲う腰壁のようなものを「あおり」といいます。あおりの高さは40cm程度が一般的ですが、廃プラスチック類等の軽いものを運搬する際は、2m程度まであおりを高くして積載効率を高める場合もあります。
あおりの高い車両に重いものを積載してしまうと、積載量上限をすぐに超えてしまいます。廃棄物収集運搬の現場では「土砂等運搬禁止車両」と記載されたあおりの高い車両があります。この車両にはがれき類等の重いものを積載することは禁止されています。

最後に

・収集運搬業を営む場合は、最初に対象物を決めて車両を準備しましょう。車両はリースでも可です。
・あおりを付ける際は、積載上限を超えないように注意しましょう。

今回は以上で終わります。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。

この記事が産業廃棄物収集運搬許可の取得を検討されている方の参考になれば幸いです。

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投稿記事 - 熊谷行政書士法務事務所 広島県広島市 (lo-kuma.com)

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