【道路使用許可】道路使用許可のオンライン申請

道路使用許可のオンライン申請が2021年6月から始まりました。
道路使用許可、オンライン申請可能に  6月から全国で - 日本経済新聞 (nikkei.com)

これでようやく全国どこからでも全都道府県の道路使用許可申請が可能になった。
そう考えていた時期が自分にもありました。

現実は違うようです。

オンライン申請が可能になる範囲については、以下の5種類のみです。

オンライン申請ができる範囲

1 過去に許可を受け、その期間が満了していないもので、その期間のみが異なる申請

実質的に期間の延長の申請となるもの
※例 同一の場所、方法、形態、時間帯となる道路工事で、1か月以上となった以降の期間における道路使用

2 過去に許可を受け、その期間が満了していないもので、道路交通環境がほぼ同一といえる程度場所が異なる申請

 実質的に交通条件が同じ範囲で,わずかに場所を変更した申請
※例 住宅街で同一の方法、形態、時間帯で行う水管埋設工事で、その埋設延長先に場所を移した道路使用
(交差点と単路など、安全管理形態や道路環境が異なる場合は、対象となりません。)

3 例年実施している道路使用で、道路使用形態も環境も同じ申請

※例 毎年行う秋祭りで、昨年と全く同じ形態で行い、まわりの環境も変わっていない道路使用
(ただし、交通規制などで協議を伴うものは、協議の時に所轄警察署に相談してください。)

4 道路使用許可証の記載事項の変更届

     過去に許可を受け,その期間が満了していないもので
(1)申請者又は現場責任者の変更(※例 転勤などによる後任者への変更)
(2)申請者又は現場責任者の住所の変更(※例 事務所移転に伴う変更)
(3)申請者又は現場責任者の氏名の変更(※例 同一人物の氏名変更が生じた場合の変更)

5 道路使用許可証の再交付申請

これについては解説の必要はないでしょう。

その他の問題点

まとめると、オンライン申請できるものは以下の2種類です。
1 【既に取得した許可の変更または再交付】
2 【毎年恒例で行う行事に関わるもの】

しかも、オンライン申請でも手数料を納付する際は所轄警察署に行かなければなりません。
(オンラインの意味とは…?)
加えて、オンライン申請は書面申請より許可が下りるのが遅いです。
これは警察庁の公式見解で明確にこのように謳われています。

【広島県警HPより引用】
※オンライン申請の場合、送信された翌日には警察署で内容を確認しますが、窓口申請の時のように”〇〇日後には許可が出る”ということができません。必要な補正が行われない限り許可できず、相当の期間を要する場合がありますので、期間に余裕をもって申請を行ってください
※補正があるとき,また審査が終了したときは、警察署等から電話または電子メールで連絡をしますので、申請に使用したメールアドレスの電子メールを定期的に確認するようにしてください。
道路使用許可の申請手続 | 広島県警察 (hiroshima.lg.jp)

今後の発展について

このように、道路使用許可のオンライン申請もまだまだ課題が多そうです。
今後、新規許可と手数料納付のオンライン化が実施できれば有効な施策だとは思います。
しかし、行政側がまだそこまで準備ができていないというのが実情なのでしょう。
今後の発展を期待するばかりです。
(そもそもオンライン化したのなら手数料を無料にすべきではと考えるのは自分だけでしょうか)

この他にも有益な情報を逐次投稿しております。よろしければこちらもご覧ください。
投稿記事 - 熊谷行政書士法務事務所 広島県広島市 (lo-kuma.com)

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